X-NONE 指の名前の由来

日本の指の名前には、古来の生活習慣や身体的な特徴に基づいた非常に興味深い由来があります。それぞれの指が持つ「役割」が名前に反映されているのが特徴です。

親指(おやゆび)

5本の指の中で最も太く、中心的な存在であることから「親」に見立てられました。また、古語で「大(お)な指」が転じたという説もあります。

人差し指(ひとさしゆび)

文字通り、人や物を指し示すときに使われることから名付けられました。古くは「頭指(かしらゆび)」や「塩なめ指」と呼ばれた時期もあります。

中指(なかゆび)

5本の指のちょうど真ん中に位置することからシンプルに「中」と呼ばれます。別名「高々指(たかたかゆび)」とも言い、最も長いことを強調する呼び方もあります。

薬指(くすりゆび)

諸説ありますが、古くは薬を水に溶かしたり、薬を塗ったりする際に、清潔で使い勝手の良いこの指が使われたことに由来します。また、紅をさすときに使ったことから「紅差し指」とも呼ばれます。

小指(こゆび)

最も小さく細い指であることから「小(こ)」と名付けられました。

薬指がなぜ「薬」なのか?

​5本の指の中で、薬指は単独で動かしにくく、無意識に何かに触れることが少ない指です。そのため、他の指に比べて「汚れが少なく最も清潔な指」であると信じられていました。

豆知識:薬を混ぜるだけでなく、おまじないや儀式、あるいは毒の有無を確認するためにこの指を液体に浸したという伝承もあり、神秘的な意味合いも含まれていたようです。